【咳のメカニズム】

病気を患っている時だけでなく、医学的にも明らかに健康な時であっても咳は起こるものです。
つまり、咳は病気の症状としてだけでなく身体の反応としても起こりうるものであると考えられます。
では、どのような時に咳が発生するのでしょうか。
席のメカニズムについて解説していきます。

咳は何故起こるのか

人間の身体には、常に正常な状態を保とうとする働きが備わっています。この働きによって、くしゃみや鼻水、涙が発生するようになっています。本来病気の症状として起こる咳もこの正常な状態を保つ働きによって起こることがあるのです。

免疫機構と咳

咳が出る原因の一つには、免疫機構の働きがあります。免疫機構は、病気の原因になる細菌やウィルスといった異物の体内への侵入を防ぐ為の防衛システムですが、鼻や喉などの外気と接触する場所でも働いています。鼻では鼻毛によって絡め取られて鼻粘膜から分泌される粘液によって鼻水として体外に排出されます。喉でも、喉粘膜の分泌する粘液や排気によって侵入した異物を体外に排出します。この免疫機能によって、咳が発生しているのです。

反射としての咳

人間の身体には、意識的に行われる行動以外に外部からの刺激に対する反射として起こる不随意行動があります。咳もそうした反射による不随意行動の一種として起こる場合があります。反射によって咳が起こるのは、喉に煙を吸い込んだ場合や気道が一時的に詰まった場合などです。この場合、咳によって排出される空気の勢いを利用して、喉の通りを確保しているのです。

痰と咳

喉に侵入した異物の一部や食べカスなどは、喉粘膜から分泌された粘液と結びついて痰に変わります。痰はある程度は自然に排出されるようになっているのですが、量が多くなると咳をして排出しなければならなくなります。痰を出すことに慣れている人は、咳をしなくても出すことが出来ますが、多くの人は咳と共に痰を出すことになるといえます。

心の働きとしての咳

よく小説やドラマなどで、地位のある人物がエヘンと咳払いをする場面が登場します。このような咳払いは、日常生活においては不快感を覚える行為とされることが多いといえます。多くの場合、わざと咳払いをするのは「自分の動揺を隠す」目的と「その場の主導権を握る為の牽制」としての意味があるといえます。地位のある人が行う咳払いは、後者の目的で行われているものといえます。しかし、人前で咳払いを繰り返すことはマナー違反として捉えられることが多いので、あまり行わないようにするのが得策です。

咳は肺を守る為のシステム

喉の免疫機構によって守られている肺は、非常に脆い内臓であるといえます。そのため、肺の手前にある喉で押し留められるように免疫機構が発達しているのです。咳によって排出される異物は多くの場合、目に見えないほどに小さく肺内部の肺胞を詰まらせてしまう恐れがあるものです。咳は、肺の機能を長期に渡って維持していく為に必要なものでもあるのです。

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