【痰で見分ける咳と病気】

咳から読み取れる情報は、回数や継続時間など意外に少ないものです。
数少ない情報から思い当たる病気を絞り込むことは非常に困難を伴います。
しかし、咳と共に排出される痰には、治療に有益な多くの情報が詰まっているのです。
ここでは、痰からどのような病気がわかるのかなどを紹介していきます。

痰と咳から何がわかるのか

体調の悪い時に咳が出る場合、原因が反射なのか病気なのかを判断して病気を絞り込んでいかなければなりません。しかし、病気が原因で出る咳は症状が一定の様相に集約される為、咳単体では病気の特定は非常に難しいものといえます。そこで、咳と共に出る痰の出番となるのです。

痰の特徴

痰は、喉の免疫機構の働きによって気管内部の粘膜から分泌される粘液と、口から侵入した異物や体内の成分によって構成されています。そして、咳と共に体外に排出されることが多いという特徴を持っています。痰は、喉に異物が入った場合だけでなく鼻水が口から喉に送られてしまった場合にも発生します。

痰と咳の違い

医療の現場では痰は咳よりも多くの情報をもたらす症状として扱われています。なぜなら、周囲の待機に飛散してしまう咳と違って痰は回収しやすいからです。咳の吐息は、時速400kmにも及ぶ速さで放射状に拡散してしまいます。くしゃみと違って咳はほとんど水分を伴わないので、病気を引き起こしていると思しき細菌やウィルスを発見することは困難です。しかし、痰の場合粘液としての実態を持つので容易に分析に掛けることが出来ます。

痰からわかる情報

痰には、外部から侵入した異物だけでなく身体からの分泌物が多く含まれています。この分泌物や痰の色合いや粘り・量などを分析することで、病気の特定を行っていくのです。例えば、痰に血液が混じる血痰であったなら腫瘍や咳のし過ぎで喉が切れた可能性が高いということがわかります。
成分分析から特定の病気を引き起こす細菌やウィルスが発見されれば、感染と発症を確認する為の検査をスムーズに行うことが出来ます。このように、咳だけでは判断できないようなことも痰を分析することで絞り込むことが出来るのです。

痰に含まれるもの

の主成分は、体内で生成される糖たんぱく質と水分です。この二つだけが合成されて出来る痰は透明な粘液になのですが、白血球や免疫グロブリンといった免疫に関わる物質が混ざることで色が変化するのです。病気によっては喉粘膜の組織片や出血が混ざることもあります。これに加えて体内に侵入しょうとした細菌やウィルスなどの異物が混じる為、痰は病気によって千差万別に変化していくのです。

痰を吐く時のマナー

咳や痰は人前で出すと嫌がられるものです。咳が出そうなときは手やハンカチで口を押さえて周囲に気を使うのが最低限のマナーといえます。痰を出す時も痰そのものが周りから見えないように口元を押さえて、静かに出すように心がけましょう。痰はティッシュで何重に包んで捨てます。

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