【慢性閉塞性肺疾患(COPD)】

慢性閉塞性肺疾患は、平成14年から施行された健康増進法によってクローズアップされた病気と言えます。
生活習慣によって起こる肺機能を低下させる肺疾患である慢性閉塞性肺疾患はどのような病気なのでしょうか。
ここでは、慢性閉塞性肺疾患の原因や症状などを紹介していきます。

慢性閉塞性肺疾患について

慢性閉塞性肺疾患は、肺気腫と慢性気管支炎によって起こる閉塞性肺疾患を総合した病気のことです。英語での「Chronic Obstructive Pulmonary Disease」の頭文字をとったCOPDが一般的な略称として使用されています。

慢性閉塞性肺疾患の特徴

慢性閉塞性肺疾患は、慢性的な「気管支などの気道の狭窄」と「肺の膨張」が現れることで肺機能が低下した状態になる病気です。具体的には、一回の呼吸で吐き出される空気の量が減少することによって、肺の酸素交換がスムーズに行かなくなってしまいます。そのため、肺活量そのものには変化は無いものの普段の呼吸に息苦しさを感じるようになるのが慢性閉塞性肺疾患の特徴といえます。

慢性閉塞性肺疾患の原因

慢性閉塞性肺疾患を発症する主な原因は、たばこの煙であるといえます。他にも化学物質や粉塵の吸引や大気汚染が原因になることもあります。しかし、慢性閉塞性肺疾患の患者の多くは、喫煙習慣を持っている場合が多いのです。喫煙者の発症リスクは喫煙歴の長さに比例し、未成年の頃から吸っている人ほど発症リスクは高まり早期に発症するというデータがあります。

慢性閉塞性肺疾患の症状

慢性閉塞性肺疾患を発病すると、肺気腫と慢性気管支炎の症状が現れるようになります。咳以外の症状としては痰や発熱、運動時の息切れ、呼吸時の瑞鳴音、全身性の倦怠感、むくみなどがあります。

慢性閉塞性肺疾患が発展すると

慢性閉塞性肺疾患の患者が、適切な治療を受けないまま喫煙を続けるなど発病原因と接し続けていると、病状が発展します。肺気腫の進行による肺胞の破壊が進み肺活量を含む肺機能の低下を起こしたり、肺がんが発生したりといったケースも少なくありません。病状の進行程度によっては、常時酸素吸入装置を装着していなければならないほど呼吸量が低下してしまう事態に発展することもあるのです。

慢性閉塞性肺疾患での咳

慢性閉塞性肺疾患で起こる咳は、肺気腫と慢性気管支炎で起こる咳と同一のものといえます。つまり、気道を拡張する為の咳が1年以上の長期間に渡って起こることになります。慢性閉塞肺疾患での咳は痰が伴い、周りの人に不快感を与える場合が非常に多くなります。

慢性閉塞性肺疾患の治療

慢性閉塞性肺疾患の治療においては、禁煙が不可欠になります。症状の改善には、酸素吸入法が効果的ですが呼吸力そのものが低下する恐れがあるため、酸素吸入は慎重に行う必要があります。肺気腫の症状に対しては、膨らんだ肺組織の切除を行います。また、症状が進行して、肺機能が著しく低下している場合は肺移植手術を行なわなければならない場合があります。

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