【サルコイドーシス】

炎症が起こることを原因として発生する肉芽腫は、人体の反応によって起こる変化と言えます。
しかし、身体のあちこちに肉芽腫が発生するサルコイドーシスは、時として命に関わる病気にもなりうるものです。
ここではサルコイドーシスの原因や症状、咳との関係や治療法について解説していきます。

サルコイドーシスとは?

サルコイドーシスは、ラテン語で「肉に似たものが出る病気」という意味を持つ病気です。その名前の通り、サルコイドーシスを発症すると組織が盛り上がって出来る肉芽腫が身体のあちこちに発生するようになってしまいます。

サルコイドーシスの原因

サルコイドーシスが発症する原因は未だに不明です。そのため、サルコイドーシスは日本では難病指定されている病気の一つとなっています。肉芽腫は炎症を起こした組織が盛り上がることで発生するものですが、サルコイドーシスの場合は炎症を経ずに肉芽腫が発生するという特徴を持っています。このため、通常の炎症とは別の仕組みによって発症するものであると考えられています。有力な原因として挙げられているのは、嫌気性菌のアクネ桿菌などの細菌・ウィルスがありますが特定には至っていません。

サルコイドーシスの症状

サルコイドーシスの症状は、肉芽腫が発生することによって発症します。多くの患者に共通する症状として現れるのが、肺に肉芽腫が発生することによって起こる咳です。肺以外の部位では皮膚や眼に出ることが多く、隆起状の皮疹やブドウ膜炎が主な症状の一つとなっています。サルコイドーシスによって肉芽腫が発生する部位には制限はなく、時には脳神経周辺にも発症することがあります。脳周辺に肉芽腫が発生すると脳組織が圧迫されてホルモン分泌のバランスが崩れてしまうことがあります。心臓周辺に肉芽腫が発生した場合、不整脈の原因となり命に関わる事があります。このように、サルコイドーシスによって発生する肉芽腫は健康に甚大な被害を及ぼす可能性が大きいのです。

サルコイドーシスの診断

サルコイドーシスの診断では、CTスキャンやX線での検査が効果を発揮します。サルコイドーシスの場合、肺に特有の病変が見られるのが特徴です。また、血液検査でのアンギオテンシン変換酵素の含有量も、サルコイドーシスの有効な指標となります。場合によっては、肺組織を採取して分析する方法も取られます。

サルコイドーシスの治療

サルコイドーシスの治療法は、完全に確立されているわけではないものの高い確率で自然に治ってしまうことがあります。しかし、低い確率で病状が悪化することもあるため症状の進行を抑えていく対症療法が欠かせません。
対症療法では、免疫疾患を抑える為のステロイド剤の投与が行われます。しかし、ステロイド剤の投与は副作用を起こす恐れがあるため、現在はステロイドの代わりとしてメソトレキセートなどの免疫抑制剤の投与を行うケースも多くなっているようです。

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